雄勝中学校輪太鼓
流された太鼓の変わりに古タイヤで感謝を
2011年 第一章
子供達に夢と希望を与えたい。
<秘話>この日千葉英里子が校長室で実際に2種類のテープで作られた輪太鼓を打って荷造用のテープ使用のタイヤの方がより太鼓の音がする事。テープは片面が音が抜ける事。台は二つ折りのコンパネを使用した方が良い事。等の案を話し、結果として現在の復興輪太鼓のスタイルとして活かされています。
伊達の黒船太鼓との連携指導
6月29日、佐藤三昭、千葉秀の両プロデューサーが学校に訪問。この時には学校として明確な目標があり、8月21日に宮城県石巻市で行われた「教育夏まつり2011 in 東北・石巻」。この開会式で、宮城県石巻市立雄勝中学校の全校生徒たちが演奏する事になり、雄勝中学校と伊達の黒船太鼓保存会、そして弊社で協力し合いながら指導体制を考えていく事を確認しました。
夏休み集中対策
夏休みに突入してから前年の授業等で演奏出来る生徒達が演奏旅行に向かい、同行する伊達の黒船太鼓に変わり、残った生徒の指導を行なっていきました。その生徒達は過去最短で曲を通し、日程的に不安を抱えていた教育夏まつり2011 in 東北・石巻」は凛とした姿で演奏を行ないました。
2012年 第二章
雄中のオリジナル曲誕生。
第一回目の復興輪太鼓プロジェクトが終了してからも毎週のように図々しく給食を食べに通っていた千葉秀は佐藤校長先生にオリジナル曲を持つ事を提案していました。そんな中3年生はゴスペルフェスティバルを最後に受験に向けて和太鼓の授業を引退。新たな目標として卒業式での継承引渡式に1〜2年生が新曲に取り組むという。さらに、直後には1〜2年生によるドイツ公演のプランも教えていただきました。
ここまで来た子供達にもう一つ階段を上らせてあげたいという「願い」は大きく、世界中を巻き込んで凄い事になっています!早速社内に持ち帰り佐藤三昭に話しをしましたが、二つ返事は決してしない佐藤ですから、その日は何も起きませんでした。それから数週間後のある日、佐藤から雄勝中のオリジナル出来たからと連絡があり、楽譜を手渡されました。子供達と過ごした日々を思い、何度も何度も書き直し、難産の末に産まれた。「ねがい〜たくましく生きよ〜」そのタイトルに密かに「やった!」そのまま雄勝裕学校に車を走らせ、先生も帰りそうな時間に届けました!校長先生も凄く喜んでました。夢や希望が全て流されたのなら、またみんなで一つずつ夢や希望を創ればいい。
活動助成サポート
12月7日第二回復興輪太鼓プロジェクトが始動。作曲を手掛けた佐藤三昭氏から生徒代表に楽譜が手渡され、雄勝中のオリジナル和太鼓曲が誕生し、皆で夢と希望に向け作り上げていく事を約束しました。 またこの楽曲、指導に関する助成サポートは第一回復興輪太鼓プロジェクトでもサポートしていただいたNPO日韓文化交流会、そして新たにWAM独立行政法人福祉医療機構の連携事業助成の一環で行なわれました。
さあ、またも前回同様限られた時間の中、しかも新曲を前回より短い時間でとなると、余裕は指導陣にも生徒達にもありません!楽譜寄贈式の後は直ぐに「ねがい〜たくましく生きよ」の背景にあるストーリーや作曲者の思いを皆に伝え、早速導入部分のリズムを打ってもらいました。
するとどうでしょう、皆打てるではないですか!成長してる!輪太鼓と仲良しになってる!いける!さっきまでの不安は完成する楽しみに変わってしまいました。
2013年 第三章
ZERO-ONE瓦礫再生大太鼓の里親第一号
稲垣潤一さん来校
4/25宮城県出身の歌手稲垣潤一さんの「稲垣潤一東北サポート基金」が里親となり、ZERO-ONE瓦礫再生大太鼓が雄勝中学校に寄贈され、その寄贈式と稲垣潤一さんの特別授業が行なわれました。最初はTVの中でしか見た事の無い稲垣さんに、生徒も緊張の様子。なんと学生時代にコンサートに行った事のある先生が2名もいてソワソワしてました。ところが、御礼の太鼓演奏を稲垣さんが観て、一緒にコラボしようか!の貴重なハプニングでドラムと輪太鼓のコラボレーションが始まり、一気にうちとけていきました。
打楽器奏者の大先輩と過ごしたこの時間は、子供達だけでなく、先生や保護者の皆様にも良い思い出になりました!稲垣潤一さん、そしてファンの皆さん本当にありがとうございます。
この模様は稲垣潤一さんのオフィシャルホームページにも掲載されています。
稲垣潤一東北サポート基金報告
韓国公演2012.8.19-23
海外公演を通してたくさんの「ありがとう」を伝えます。
2012.08.19
ドキドキ。
2回目の海外演奏旅行出発。
13:30仙台空港を出発。16:00韓国・仁川空港に到着。
この旅では感謝の気持ちを込めて復興輪太鼓の演奏をするのはもちろんですが、異文化を学ぶ事もミッションです。空港に到着し、盛大なお迎えの後は空港の銀行で両替を自分たちでしました。宿舎(アイコリア)に到着し、荷物を降ろし、歓迎晩餐会が開かれました。領土問題でちょっと緊張していた今回の旅でしたが、皆さんの温かく、熱い歓迎の晩餐会で子供達も緊張が解けたようです。さあ明日から頑張るぞー
2012.08.20
国境を越え、同世代の文化交流。
ナンタ見学。
2012.08.21
ソウル市長とミーティング!そして合同公演!!さらにサプライズ!!!
雄勝石工囃子の初演は海外!
2012.08.22
慰問公演と送る会。
2012.08.23
さようなら。また会う日まで!
早朝……全てを出し尽くし、ホッとして夜まで語り合ったのかな?腫れぼったい顔で朝食を食べそして空港へ!搭乗手続きも終了し、出発です。
またひとつ大きくなったよ!
またひとつ大きくなったよ!
2011年
NPO日韓文化交流会
第1号和太鼓寄贈
この第一回目の復興輪太鼓プロジェクトのワークショップ・指導に関しましては企業メセナ協議会のGBFundとNPO法人日韓文化交流会の助成で行なわれました。特に、NPO法人日韓文化交流会、3D-FACTORY、雄勝中学校の間では長期にわたる和太鼓に関する支援を約束し、7月22日に三者間での調印式が行なわれ、第一号となる和太鼓が寄贈されました。
渋谷公会堂で演奏
さらに、NPO法人日韓文化交流会は9月19日東京渋谷で行なわれた、韓流ミュージックフェスティバルのオープニングアクトに雄勝中学校の生徒を招待し、渋谷CCレモンホールの大舞台で来場された皆様に感謝の音を響かせました。そしてこの講演旅行のスタイルが他の公演等の支援のモデルになり、子供達はドイツ公演まで行なう事となった。こうして、第一回雄勝中学校復興輪太鼓プロジェクトの全日程は終了しました。
2012年
ありがとうの詩
初めてのCDレコーディング
1月18日この日は生徒達初のレコーディングが行なわれました。河北新報社と宮城県の企画で被災された3県から詩を募集し、そこから私達とも交流ある詩人「和合亮一」さんが選定した100編の刺繍をつくり、同時に被災地に縁のあるアーティストに詩を選んで曲を作りCD化するという話しの企画に千葉秀が参加させていただいた。千葉からの提案は同じく雄勝中学校でゴスペルの選択授業を支援している「いがり大志」さんにプロデュースと作曲を、そして雄勝中の子供達に輪太鼓とゴスペルで参加してもらう事でした。それが企画も通り実現となり、発売は卒業式当日の3月10日となりました。
閃雷KID's
閃雷が台湾で公演を行って来た直後だった事もあって、日頃から閃雷のFacebookやblogを見ていた台湾のファンが「閃雷KID's」がCMに出ているよ!と教えてくれました。そーかこの子達は閃雷KID'sなんだなーと思ったらうれしくなりました。家族の様に、兄弟の様に… いつの間にかそんな付き合いになってましたね。
最終日。
3月7日この日は最後の指導日、みんなしっかり打てる様にりました。すごいなー。
学校に着けばいつものように「おぉ~」って手を振りながら駆け寄って来る男子と、笑顔で挨拶してくれる女子。ある日突然「太鼓の練習をお手伝いします」とやって来た僕たちを、受け入れてくれて、いつしか友達のように接してくれて、ほんとに嬉しかった。「やりたい人」が集まったのではなく「全員」で取り組んだ復興輪太鼓。中には音楽が得意でない子もいるでしょう。覚えるのが苦手な子もいるでしょう。太鼓を打つような気分になれなかった子もいるでしょう。それでもお互いが寄り添い、支え合い、「ねがい~たくましく生きよ~」という曲を全員で演奏している。この純粋で真っすぐな姿は、何度も勉強させられました。
指導に入ったメンバーもね、皆の自慢に少しでもなれる様に、背伸びじゃなくって、地に足を付けて一生懸命皆を愛し、一生懸命全国を走り回ったよ!ありがとう。
そしてこの日はスペシャルゲスト登場!
震災から1年。とともに発表ラッシュ!
3月10日皆に見守られ3年生は巣立っていきました。
そして、1〜2年生はドイツ公演!
帰って来てからは佐藤校長先生、瀬戸先生の人事異動が発表されました。
そして、1〜2年生はドイツ公演!
帰って来てからは佐藤校長先生、瀬戸先生の人事異動が発表されました。
そんな中激動の1年の締めくくりは3年生、佐藤校長先生も一緒に巨人開幕戦でのオープニング演奏に招待され、TOKYO DOMEで演奏をしました。震災で傷ついた子供達はいつの間にか成長を重ね、人々に勇気と希望を与える天使達になっていました。
2013年
新曲「雄勝石工囃子」が届けられ”雄勝の情景3部作”が揃いました!
6/13この日約3ヶ月振りの和太鼓授業に3D-FACTORYの指導陣が訪れました。雄勝中の生徒達もひとつ進級し、新たに1年生が加わり雄勝の伝統曲「黒船」の練習、新人戦や中体連などを経て、今日3D-FACTORYから新たなプレゼントが送られました。「雄勝石工囃子/作曲:佐藤三昭」です。この曲は昨年度末に太鼓顧問の佐々木先生から相談されていた事がありました。震災後、タイヤとともに復興の狼煙を上げた街の伝統創作和太鼓曲「黒船」、学校の校訓をタイトルとした和太鼓アンサンブル曲「ねがい〜たくましく生きよ〜」、そして生徒達が戻るべき故郷の風景を思う曲を作っていただき、雄勝の情景3部作にしたいと…。佐藤氏はこの新曲に、郷土が世界に誇る雄勝石の工人達の石を打つ音と作業歌、それが沖の漁師達にも響き鰹漁にも勢いが増すというような歌と囃しと、和太鼓による曲が出来ました。地元の伊達の黒船太鼓の皆さんはもとより、世代を超えて歌と太鼓がひとつになって雄勝に響く姿が浮かんできました。
M's Japan Orchestra LIVE 2012"希望の鼓"2012.8.2
震災後ずっと側にいてくれた族yakaraを中心としたM's Japan Orchestraのコンサートでオープニングアクトを務めました。
男子生徒は専門学校の女性スタッフと一緒にロビー受付の準備、女子はM's Japan Orchestraの女性メンバーと全員分の食事を作りました。いつも弁当だとゴミも出るし、食事の量も食べられる物も人それぞれ違うので、可能な限り皆さんで自炊するそうです。今日のメニューはカレーライスみんな喜んで食べてくれるかな?一番の調味料は「愛情」だそうです。
男子生徒は専門学校の女性スタッフと一緒にロビー受付の準備、女子はM's Japan Orchestraの女性メンバーと全員分の食事を作りました。いつも弁当だとゴミも出るし、食事の量も食べられる物も人それぞれ違うので、可能な限り皆さんで自炊するそうです。今日のメニューはカレーライスみんな喜んで食べてくれるかな?一番の調味料は「愛情」だそうです。
プロの本番に向うまでを全て見せてくれました。
いつも一緒に太鼓を打ったり、遊んだりする皆さんは、何倍にも大きく見えます!リハーサルでも力を抜かず、お客さんの笑顔を思い浮かべてギリギリまで調整します。私達もスイッチが入って来ました!
そして本番!
たくさんのお客さんとたくさんの拍手の中コンサートは終了しました。
追記:ケータリングで食べたカレーが客席まで臭ってましたw
追記:ケータリングで食べたカレーが客席まで臭ってましたw